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「ドラマの作り方とは?」ドラマ制作スタッフの職種一覧を紹介

こんにちは、ひらきです。

皆さんはテレビドラマをどのように作っているか知っていますか?

朝早くから夜遅くまで、とにかく過酷な現場な印象かなー

このようなイメージが強いのではないでしょうか?

確かに間違ってはいません。

しかし実際は・・?

この記事では『ドラマの〈作り方〉とは?/ドラマ制作スタッフの職種一覧を紹介』というテーマで、実際にドラマの制作現場で働いている僕の目線から、ドラマ制作の裏側をお話させていただきます。

ひらき

【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら

・ドラマはどのように作られているのか?
・ドラマスタッフの職種はどんな種類か?

ドラマの作り方とは?

ざっくりと、ドラマがどのようにつくられているか説明します。

どんな作品もそうですが、まずは「ドラマの企画」がないとプロジェクトは動きません。

プロデューサーや監督が「つくりたい作品を企画するところ」からドラマ制作はスタートします。

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企画を考案、始まりは何気ない会話から

まず、ドラマ制作がどのように始まるのか?

制作会社のプロデューサーがドラマにしたいタイトルを選出、その企画を各メディア(テレビ局など)に持ち込みます。

ここで企画が通らないとドラマ制作は次のステップに進めません。

テレビ局や芸能プロダクションと打ち合わせ、協議をし原作を元にドラマ作りが始まります。

実はこのような企画というのは、プロデューサーや監督が「食事会」やちょっとした「打ち合わせ」した時に、何気なく話題に上がったものが採用されることが多いのです。

つまり根詰めて考えるよりも、何気ない会話からドラマ企画が生まれることもあるんですね。

この段階ではまだ2年〜1年先に撮影開始というところでしょうか。

原作者との打ち合わせからドラマ脚本家との打ち合わせに入り、いよいよ脚本執筆が始まります。

ちなみにプロデューサーというのはその作品一つだけでなく、常に別の作品を同時進行で企画・運営しているわけで、とにかく目まぐるしく動き回っています。
それでも僕たちクリエイターというのは好きなことを仕事にしているわけだから休みなんてなくても平気なんですよね。

メインキャストの選定、スケジュールの調整

企画が進んでいけば一番重要なメインキャストの配役も選出していきます。

ちなみに、いかに素晴らしいキャスティングが出来るかどうかがプロデューサーの腕にかかっています。

キャスティングによって物語の質は変わりますし、何より視聴率にも大きな影響が出ますからね。

全く無名の役者が主役になったところで、スポンサーもつかない上に誰も見ようとはしません。

キャストが決まっていけば撮影のスケジュールを照らし合わせながら、放送日に合わせて計画的に行動していきます。

ドラマ制作スタッフの職種一覧を紹介

キャスティングと同時に撮影スタッフメンバーも決めていくわけですが、基本的にドラマ撮影のスタッフというのは専門の会社があります。

そこから外注という形でスタッフを募ります。

撮影機材を取り扱う会社や、照明機器を取り扱う会社、美術関連を専門とする会社など役職によって多くの企業に分かれています。

まずはドラマ撮影にはどんなスタッフがいるか、紹介しますね。

〜制作スタッフ〜

●プロデューサー
●演出(監督)
●スケジュール
●助監督
・チーフ
・セカンド
・サード
・フォース
●制作部
・担当
・主任
・進行
●AP(アシスタントプロデューサー)
●記録
●スチール
●編成
●宣伝
●監修
●制作デスク
●車輌部
●台本印刷

〜技術スタッフ〜

●撮影部
・VE
・フォーカスマン
・撮影助手
●照明部
・照明助手
●録音部
・録音助手
●選曲
●音響効果
●編集
●MA
●技術デスク
●編集デスク
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〜美術スタッフ〜

●美術プロデューサー
・美術進行
●装飾
●小道具
●衣装
●ヘアメイク

と、大きくこのように別れています。

この他にも撮影現場に携わってくれる現地スタッフや、キャスト関係者などとにかく多くの人たちによって作品はつくられます。

改めてみるとすごい数です。

制作スタッフとは

その名の通り、ドラマの制作業務及び、スタッフ・キャストの「管理」や作品全体の「統治」を行なっています。

ドラマをつくる上で一番の「軸」となる存在です。

・ロケハン
・ロケの交渉
・ロケの予算管理
・安全管理

仕事内容としてはドラマ撮影全体を指揮する現場監督のようなものです。

僕が請け負っている仕事も、主にこの「制作部」の仕事になります。

その作品の全体を把握しなくてはならない為、撮影が始まる前から入念に準備をしていくわけですが、とにかく体力勝負になってきます。

そして一つでもミスをすると、ロケ全体に大きな影響を及ぼしてしまうため慎重に行動していかなければなりません。

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技術スタッフとは

この人たちなしではドラマは撮れません。

ご存知の方も多いと思いますが、いわゆる撮影現場での「花形」になります。

撮影部
視聴者に豊かな映像が届けられるよう、徹底した教育の中、機材や精密機器にも精通
照明部
映像と空間を演出し、そこに色とコントラストを装飾する
録音部
キャストの台詞を受け取る高度な技術はもちろん、その他あらゆる音声のプロフェッショナル

撮影がクランクインしてからは、この技術メンバーが一番の労働者になってきます。

撮影が始まればそれぞれがセッティングに走り回り、たとえ冬場でも汗だくになる人もいます。

ドラマというのは、一つのシーンごとに一回撮れば終わりというものではありません。

カメラテストを繰り返し、一つの会話でも様々なアングルから撮影を行います。

1日で撮れる尺は、ドラマ全体の5〜10分程度と思ってください。

思ったより少ないですよね。

そして撮影が終わってからも編集に立ち会い、作品の完成にも携わります。

美術スタッフとは

こちらもその名の通り、ロケの時にはその装置・装飾を手掛けます。

ロケ地やセットの背景をデザインし、装飾物を用意・セッティングを行ったり、ちょっとした画面のなかの物の配置なども巧みに飾りつけます。

また、どのスタッフよりも一番時間と労力がかかるため、朝早く夜は遅くまで作業をしている見えないところでの功労者たちです。

キャストの衣装やメイクについても、この美術スタッフのカテゴリーになります。

朝早くに現場に入り、キャストが到着したらすぐにスタンバイを始められるように準備を行います。

いよいよクランクイン!撮影が始まります

台本も書き上がり、キャスティングが決まってスタッフが揃えばいざクランクインです。

(※クランクインとは撮影が始まること。撮影完了はクランクアップ)

決められたスケジュールに沿って、スタッフ・キャスト一同が円滑に撮影を進めていきます。

ちなみに連続ドラマなどではクランクインしても最終回までの台本が決定稿でなかったり、キャスティングも全て決まっていなかったりします。
限られた時間の中で業務を行っているため、どうしても予定通りに物事が進まないこともあります。

近年では「働き方改革」の影響により、過酷なスケジュールというのは少なくなりましたが、数年前までは睡眠はほんの2〜3時間、撮影が終わるまで1日も休みがないというのが当たり前の環境でした。

少しは身体の負担にならないようなスケジュールになったものの、撮影が大変ということには変わりまりません。

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全ての撮影を終えてもやることはたくさんあります

撮影を終えたら、その映像を編集する作業が残っています。

プロデューサー・監督・カメラマン・記録・編集などが時間の尺や画面の構成を考えながらドラマとして物語をつなぎ合わせていきます。

また、ロケ地への挨拶や撮影にかかった費用の計算など後処理の作業は結構あるんです。

撮影を終えたから業務終了、というわけにはいかないんですね。

関係者が全員揃っての「打ち上げ」が待っている

ドラマ撮影の最後のお楽しみ、「打ち上げ」が待っています。

ドラマ撮影は基本的に初対面のメンバーで行うことが多いのですが、もうこの時には過酷なスケジュールをこなしてきたメンバーですから最高のチームが出来上がっています。

お互いの苦労話や楽しかった思い出について、ここで思う存分発散させます。

厳しかった現場スタッフも、ここでは優しい一面を見せたりします。

【まとめ】ドラマ制作は多くの時間と労力と人手によってつくられています

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事では『「ドラマの作り方とは?」ドラマ制作スタッフの職種一覧を紹介』というテーマでお話させていただきました。

このように、ドラマ一つ作り上げるのに大変な労力と資金、そして人員が携わっています。

画面の中には役者しか映ってないですからね、カメラの裏側には何十人ものスタッフがいるわけなんです。

是非一度、そういった目線でドラマを視聴してみてはいかがでしょうかー?

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