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現役ドラマ制作部が語る「実際の撮影現場withコロナ」

こんにちは、ひらきです。

2020年7月後半、やっと活動が再開されたと思っていたドラマ撮影は再び延期や中止が相次いでいます。

役者や撮影スタッフに新型コロナウィルス陽性者が続出しているのです。

今回は実際にドラマ制作スタッフとして働く僕が、『現役ドラマ制作部が語る「実際の撮影現場withコロナ」』というテーマでお話します。

コロナの影響の中、実際のドラマ撮影の現場ってどうなってるの?

こんな疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

ひらき

【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
https://kslink.jp
10代から20代にかけて芸能界で〈生きる〉ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら

現役ドラマ制作部が語る「実際の撮影現場withコロナ」

2020年4月に国から出された『緊急事態宣言』で多くの業界が活動を制限されてしまいましたね。

芸能業界もドラマ・映画撮影や舞台・イベント興行など、ほとんどの業務が延期や中止となってしまいました。

僕自身も、請け負っていたドラマ撮影は3月いっぱいで撮影が延期になり4月〜5月は完全自粛の状態でした。

6月に入って別のドラマ撮影が動き出したのですが、こちらも東京都の感染者数の増加により7月に入って撮影は延期。

まともに撮影を終えることができた作品が現状ないのです。

他の撮影チームも同じような状況になっていると耳にしています。

なかなか厳しい状況が続いてしまいますね・・。

今回は多くの業種の中でもドラマ撮影の現場にスポットを当て、コロナ感染の懸念がある中で実際にどのように撮影が進行していっているのかお話します。

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撮影スタジオでの感染対策

まず撮影スタジオがどのように感染対策を行いながら撮影を進行しているのかお話します。

撮影スタジオという場所を簡単に説明しますと、大きな倉庫のようなところだとイメージしてください。

その内部に家を丸々作ったり、作品のイメージに合うような空間を作ったりします。

初めて訪れるような方は「うわ、すげーー」と思わず声に出てしまうような撮影場所です。

撮影スタジオは多くのスタッフが出入りをし、撮影が始まると外部の音や光を遮るため全ての扉や窓を閉じてしまうので、いわゆる【3密】の空間になってしまいます。

このようなところで一人でも感染者が出てしまったら大変なことになってしまいます。

そこで対策されているのが、マスク着用やアルコール消毒はもちろん『交代で撮影の準備をする』というものです。

本来の撮影準備は、撮影部・照明部・美術部などが同じ時間帯に仕込み・セットをし、撮影を円滑に進めているのですが予防対策を考えるとそうはいきません。

〜例えば〜
先に美術部が飾り込みをして換気、退出。
そのあと撮影部がカメラの準備をして換気、退出。
最後に照明部が照明のセッティングをして換気、退出。

といった感じです。

これだけで通常の倍以上の時間がかかってしまいます。

非常に時間効率が悪いですね。

ロケでの感染対策

ではロケの場合どうなっているのでしょうか。

ロケはいわゆる外での撮影です。

公園や住宅街など、おそらく多くの方が撮影している風景を見たことがあるのではないでしょうか。

どんな方でも「すごい人数で撮影してるんだな」なんて感想を持ちます。

そうなんです。

通常のドラマ撮影でも大体40〜50人程で動いているので、明らかに感染の危険度が高いのです。

いくら外とはいえ、これだけの大人数で作業していたら〝密〟になりかねません。

対策としては、マスクの着用・アルコール消毒は当たり前。

あとはスタッフの人数を極力減らし、別の現場(ヘルプなど)には絶対に行かない。

毎日2回の体温チェックを欠かさない。

などですね。

とは言っても、仕事をしてるとどうしても慌ただしくなりソーシャルディスタンスは正直守れません。

記事の後半でじっくりお話します。

役者周りの感染対策

では役者周りはどうなっているのでしょうか。

役者も現場に入ってからメイク・衣装のスタンバイ、テストからの本番という流れで撮影を行うので、人との密集は避けられません。

本来だったら2〜3人まとめて行うメイクや衣装替えも、このコロナ期間は一人づつ。

アシスタントもつきません。

現場でも本番以外はマスクやフェイスシールドを着用し、極力喋らない。

という対策をしています。

これも非常に時間効率が悪いです。

ましてやスタッフと違い、役者は別の現場と掛け持ちしている方がほとんどです。

一つの現場で感染予防を徹底していても、別の場所でウィルスを貰ってきてしまったら意味がなくなってしまうんですよね・・。

役者に関しても、あっちこっち色んな現場に行かない方がいいかと思うのですが。

現実的ではないガイドライン

いま撮影を行っているチームでは、それぞれ感染予防に対するガイドラインを作成し、それを元に動いています。

しかし、中には「こんなの守ってたら撮影なんてできないよ」なんて思うものもあります。

・スタッフ同士でも2m以上の間隔を空けて撮影する
・必要最低限以外での会話はしない
・触った機材等は別の人に渡る前に消毒をする
・物の受け渡しは禁止
・出演者以外はマスク着用の他にゴム製の手袋を装着する

などなど。

これらはあくまでほんの一部です。

撮影チームによってガイドラインは異なりますが、どこも似たような状況の中でやっています。

どうでしょう。

これらをきっちり守っていたら、撮影よりもガイドラインを意識してフラストレーション溜まってしまいますね。

コストと時間の消費

どう考えてもコロナ状況下の撮影現場は生産性が悪くなります。

おそらく一つの作業をするだけで、通常の2〜3倍はかかります。

また、感染予防グッズの準備や現場によっては医療従事者を雇わなくてはいけないという人件費がかかるので、コストも大幅に増加します。

ただでさえ不足している感染予防グッズを買い占めたり、人手不足の医療関係者を撮影の現場に来ていただくなど、国民から見たら常識はずれなことをやっているなと実感します。

しかしこれがドラマ撮影という現場なのです。

撮影中は危機感が無くなる?

また、表面上だけこのように感染予防の規則をまとめても、必ず撮影中は危機感がなくなります。

それほど撮影現場というのは慌ただしくバタバタ動いているのです。

最低限マスクの着用はあるものの、毎回のアルコール消毒や物の受け渡し、2m以上の感覚など守れるわけがありません。

つまり、この状況の中で撮影などしない方がいいのです。

なんて簡単には言えないんですけどね。

芸能界の環境そのもの自体が変わらなければ、今のようなアナログな撮影業界は変わることができないのですから。

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これからのドラマ制作とwithコロナ

これからドラマ撮影現場がコロナウィルスと共存していくには、今のような古いシステムの撮影のやり方では難しいと正直思ってしまいます。

・いったい何十年前のものだと思わせる歪な撮影・照明機器たち
・年寄りたちのあまりにもアナログな固執した価値観
・スタッフとキャストの間に生じている格差

もちろん全ての環境がそうではありませんが、僕が実際に撮影スタッフとして観察しているドラマ制作の環境はあまりにも時代遅れです。

まずはこうしたところから改善していかないと、時代の変化に対応したものづくりはできないと感じてしまいます。

芸能界自体がコロナウィルスと向き合っていくには、まだまだ時間がかかるかもしれません。

【おわり】

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は『現役ドラマ制作部が語る「実際の撮影現場withコロナ」』というテーマでお話させていただきました。

⬇︎こちらの記事もよければ合わせてお読みください。

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