こんにちは、ひらきです。
いきなりですが・・
「ロケハン」という言葉を知っていますか?
撮影場所を探すこと?
なんとなくの意味がわかっていてもその概要はよくわかりませんよね。
僕たちがが普段何気なく見ているドラマや映画、その撮影場所(ロケ地)をどのように探しているか。
今回はそんなロケハンについて『「ロケハンの意味とは?」ドラマや映画の撮影場所(ロケ地)の探し方』というテーマでお話していきます。
【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201)
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
→https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら
・どうやってロケ場所を探しているの?
・撮影はどうやって行われているの?
ロケハンの意味とは?
ロケハンとは「ロケーション・ハンティング(location scouting)」の略称で、映画やテレビの制作においてスタジオ以外の撮影場所を探すことです。
ロケハンはその作品の企画書や台本を元に、番組プロデューサーもしくは番組制作部がリサーチし、下見・ロケ交渉を行います。
原作がある場合でも、制作会社の予算の都合や監督・プロデューサー相談の元、原作とは異なる場所で撮影が行われることが多いです。
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一つの作品の中にロケ場所というのは何十箇所も登場してくるので、よほど優れた制作部でないと決められた期間内にロケ場所を探し出して撮影を行うというのが困難になる可能性もあるわけです。
簡単そうに思えてなかなか思うようにことが運ばないのがロケハン、その理由もこの後お話していきます。
ドラマや映画の撮影場所(ロケ地)の探し方
撮影場所ってどのように探すのか気になる方もいますよね。
ドラマや映画などを作る上で、撮影場所はとても重要になってきます。
もちろん撮影場所はどこでもいいというわけではありません。
特に都内での撮影はロケとして提供させてくれる場所が限られているので、しっかりと調べていかなければならないのです。
撮影の基礎となるロケハン作業。その手順を解説しながら説明していきます。
まずは下見ロケハン
ロケハンといっても、ただがむしゃらに外に出て探し回ったところで絶対に効率よくロケ地は見つかりません。
まずはネットでリサーチをしてから、しっかりと予定を立てて行動する。
これが基本です。
今はほんとに便利な時代になりましたからね。
撮影場所として使える場所をリサーチすると、必ずといっていいほどロケ地コーディネーターの情報が出てきます。
要するに撮影可能な物件をいくつも抱えているロケ専門の仲介不動産屋みたいなものです。
検索サイトで「喫茶店 ドラマ撮影」と検索すると、撮影で使わせてもらえる物件情報や今まで撮影で使ったことのある物件情報が出てきます。最近ではロケーションサービスのサイトでも、撮影場所として提供してくれる場所が増えてきています。
突然の電話連絡で「ドラマ撮影で使わせていただけませんか?」なんて相手方はびっくりしてしまいますよね。
営業と一緒です。
とにかく電話をかけロケ地を探す、これがロケハンのスタートなのです。
メインロケハン
ある程度のロケ地候補が定まったら、今度は監督及び技術スタッフ(撮影カメラマン・照明技師・美術スタッフ)や演出部、スケジュール、プロデューサーなど複数人を連れて再び同じ場所に「メインロケハン」という形で伺います。
このメインロケハンで正式にロケを行うかどうかを判断します。
監督がその場で決定すれば、実際にカメラワークを決めたり美術の飾りこみをどうするかを議論します。
あらかじめメインとなるスタッフも一緒にロケ地を下見することによって、当日の撮影が円滑に進むようになるわけですね。
ロケ地とのスケジュール交渉
メインロケハンが終わり、改めてその場所での撮影が決まりますと次はスケジュールの交渉をしなければなりません。
特にドラマ撮影の場合は何日も前から撮影スケジュールが決まっています。
しかし、役者のスケジュールや他のロケ場所の兼ね合いでほんの数日前にロケが決まったりする場合もあります。
とにかくバタバタな状態で撮影は進行していくのです。
そんな中でロケ地との交渉はスケジュールが更新される度に行わなければなりません。
また、撮影するにあたりその場所へ「撮影申請書」の提出や、中には市に許可を得なければいけないところもあります。
撮影場所が決まってからもやることはたくさんあるのです。
【まとめ】撮影が終わるまでは現場責任者
いざ撮影が始まると、その撮影場所の責任者はロケ場所を探してきた制作部になります。
ロケ地はあくまでこちらが「お借りしている場所」になります。
万が一の物損や事故などのすべての責任を我々は追わなければなりません。
撮影を円滑に進めることももちろん大切ですが、最後まで何事もなく無事に撮影を終わらせる。
それでいて撮影場所は元の通りに戻してお返しする。
これが撮影を行うという礼儀であり常識なのです
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも参考になってくれたら嬉しいです。
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