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舞台とは「どうやってつくるの?」舞台製作と公演までの流れを解説

こんにちは、ひらきです。

日本ではあまり馴染みのない舞台観劇。

みなさんは〈舞台〉を観に行ったことはありますか?

小劇場から何百人規模の大劇場まで、それもミュージカルや歌舞伎、古典や朗読劇まで舞台というジャンルは幅広く芸能界で永きにわたり存在しています。

〈舞台〉とは映画やドラマと違って、直接劇場に足を運び生の臨場感を楽しむもの。

では、その「舞台製作の裏側」はどのようになっているのでしょうか?

舞台ってどうやって作っているの?
キャストやスタッフ、どんな人たちがいるの?

この記事では『舞台とは「どうやってつくるの?」舞台製作と公演までの流れを解説』というテーマで、そんな質問にお答えしていきます。

ひらき

【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら

・舞台は一体どうやって作られているのか
・どのようなスタッフさんが働いているのか
・舞台公演までの流れとは

舞台とは「どうやってつくるの?」舞台製作と公演までの流れを解説

舞台とは何か?

ここからお話しさせていただきます。

舞台とは演劇やダンス、伝統芸能などを一定の空間にて表現することを言います。

我々芸能界での舞台と言われるのは、所謂この演劇空間のことを指します。

一言に舞台といってもジャンルは様々です。

・現代劇
・時代劇
・ミュージカル
・歌舞伎
・アイドルや歌手のライブ
・喜劇
・漫才・コント
・朗読劇

などなど、多くのジャンルの作品が全国各地あらゆるところで公演されているのです。

役者の多くは舞台出演で活躍している人の方が多く、一般の方にそこまで知れ渡っていない方でも演劇界では有名な役者さんはたくさんいらっしゃいます。

テレビの世界に比べたら、舞台業界の方が大きく広くそして厳しいのです。

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舞台製作と公演までの流れ

では、「舞台公演までの流れ」はどうなっているのでしょうか?

以下、このような流れになっています。

・プロデューサーが題材に合わせ脚本家を選定し、台本作成にはいる
⬇︎
・公演日時を決め、決められた予算内で劇場の予約をする
⬇︎
・製作スタッフを決め、稽古場の確保、オーディションを組みキャスティングを行なっていく
⬇︎
・『顔合わせ』の日時を設け、キャスト・スタッフ一同が揃ったところで本格的な稽古が始まる
⬇︎
・大切な『集客』の呼び込み、本番ギリギリまでお客さんを呼び続けます
⬇︎
・いよいよ劇場入り、本番を迎えます!

プロデューサーが題材に合わせ脚本家を選定し、台本作成に入る

これは映像作品も同じですね。

まずはプロデューサーの発案から舞台の制作はスタートします。

脚本家を選定して台本を書いていくと同時に、劇場やメインキャストを決めていきます。

公演日時を決め、決められた予算内で劇場の予約をする

劇場の選定はとても重要。

作品のイメージや集客数によって劇場を選び、予約をとる。

場所によっては抽選という場所もあるし、人気の劇場だったら1年以上前でも予約で埋まっている場合があります。

前もって計画的な行動が必要になります。

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制作スタッフを確決め、稽古場の確保、オーディションを組みキャスティングを行っていく

準備段階の中でも大変な作業になります。

人員の確保とお金の計算、僕も経験ありますが本当に寝る間もなくPCとスマホとひたすらにらめっこしていました。

それだけ人員確保や稽古場のスケジュール管理、キャスティングは大変な作業になります。

〈顔合わせ〉の日時を設けキャスト・スタッフ一同が揃ったところで本格的な稽古が始まる

舞台稽古は作品やキャストのスケジュールにもよりますが、およそ2〜3ヶ月前から始まります。

〈顔合わせ〉とは、その作品に携わるキャスト・スタッフ全ての人が集まり諸々の企画を改めて説明し共通認識を持ってもらう場になります。

本番までの稽古の段階はこのようになっています。

最初は本読み
→立ち稽古
→ステージの実寸を測り、衣装や小道具を使用しての稽古
→通し稽古
→小屋入り
→本番

と、段階に分かれて行われていきます。

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大切な〈集客〉の呼び込み、本番ギリギリまでお客さんを呼び続けます

稽古はもちろんですが、それ以上に大切なのが〈集客〉になります。

映画やドラマと違って、舞台は自分たちでお客さんを呼び込まなければいけません。

それが舞台運営の全てを支えているわけですからね。

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いよいよ劇場入り、本番を迎えます!

全ての準備を終え、いよいよ劇場に入り本番を迎えます。

しかし舞台は劇場に入ってからも大忙し。

舞台設営や楽屋整備など、舞台監督指示のもとキャストも協力し全員で組み上げていきます。

役者は芝居の仕事しかしない、というのは映画やドラマの現場だけになります。

映像制作と舞台制作の違い

同じ〈制作〉という名でも、映像作品の制作業務と舞台の制作業務は大きく違います。

それぞれどのような仕事内容なのでしょうか?

映像の制作の仕事内容

僕は映像(映画・ドラマ)では、役者業・制作業務・アクション業務を請け負っていますが、舞台では役者業・脚本・演出・舞台監督を請け負っています。

どちらも〈制作〉という役職なのですが、全く別の職業と思ってください。

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舞台の制作の仕事内容

映像作品に比べ、舞台の制作業務とは以下のような内容となっています。

・予算やギャランティ、精算等、お金の管理
・稽古場スケジュールの管理
・販売チケットの管理
・各キャスト・各スタッフへの連絡
・本番での受付対応
・そのほか諸準備

映像作品と舞台、「管理をする」という点については共通しています。

どちらも責任重大な業務になります。

舞台制作でのスタッフ・役職

舞台制作に携わるスタッフはどのような役職の方がいるのでしょうか。
●プロデューサー
言わずもがな、作品の責任者になりますね。
キャスティングやお金、作品の最終決定はプロデューサーの腕にかかっています。
●脚本家
こちらもみなさんご存知ですよね。
物語の設計、登場人物、台詞、舞台設定などはすべて脚本家さんの頭の中の構想です。
●演出家
映像の業界ですと『監督』の役職になります。
●舞台監督
こちら『監督』という肩書きがありますが、映像作品の監督のような役割ではなく、舞台本番を円滑に行うため、総指揮をとる人のことを言います。
また、バックヤードからキャスト・スタッフへの業務連絡など、劇場入りしてからは要となる存在です。
●照明
芝居やアクションに合わせ、的確なライティングを施します!
照明部の腕にかかれば作品は何倍も見栄えのいいものに仕上がります。
●音響
SE(効果音)や選曲を芝居に合わせ発信していきます。
これにより作品の迫力が増し、キャストのテンションも高まります!
●美術
大道具・小道具と役割分担が分かれ、大道具は主にステージ上の装飾。
小道具はキャストが芝居上で使う美術品になります。
舞台の見栄えに大きく影響しますので、スタッフもキャストも美術品を丁寧に扱います。
●衣装
キャストの見栄えをより華やかにする衣装。
場所によってはキャストの採寸に合わせ、1から作ったりとなかなかに手間がかかります。
こちらも丁寧に扱わなくてはいけません。
●ヘアメイク
キャストの表情や仕草に大きく影響しますよね。
しかし日本の舞台は昔ながら役者本人でメイクも勉強しますよね。
小劇場だとなおさら。
ヘアメイクもしっかり出来て一人前の役者です。

その他、時代劇でしたらカツラ屋さん、ダンス振付師や殺陣師(アクションコーディネーター)、ボイストレーナーなど、公演のジャンルによってもスタッフは変化します。

どれも重要な役職ですので、一緒にお仕事する際は「謙虚に素直」に接しましょう。

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【まとめ】キャストとスタッフは同じ目線で作品をクリエイトする

スタッフとキャストの関係、こちらも映像作品と舞台作品で微妙に違いがあります。

映画やドラマではプロデューサーや監督はキャストを持ち上げ、慎重に丁寧に扱いますが(正直、悪い風潮だと思っています)舞台は違います。

劇場に入ってからはスタッフもキャストも同じ目線で小屋入りから舞台の立て込み、楽屋作り、座席作り、受付周りと、全員が一丸となって働きます。

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また、舞台監督の指示に従い誰もが迅速に行動します。

同じ目線で「一つの舞台」を作り上げるのです。

映像と違い、作品が生物ですからメンバーそれぞれにも緊張が走ります。

やり直しが出来ない商売ですからね。

しかし、舞台も映像作品もどちらもお客さんに届ける同じクリエイトです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は『舞台とは「どうやってつくるの?」舞台製作と公演までの流れを解説』というテーマでお話させていただきました。

これを読んでくださった役者志望の方、少しでも参考になってくれたら嬉しいです。

お客として行くという方も、裏の仕事を意識しながら観劇するともう一つ違った楽しみ方ができるかもしれませんね。

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ひらき(@khiraki0201

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