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「テレビドラマは時代遅れ」テレビ業界の衰退の原因は制作側にある?

こんにちは、ひらきです。

みなさん、最近テレビでドラマを観ていますか?

そしてそれを「面白い」と思いますか?

はい、いきなりこんな質問をさせていただきました。

今のテレビドラマ業界は、はっきりいって「衰退」しています。

✔︎年々減り続ける視聴者
✔︎削減され続けるドラマ制作費
✔︎すぐに辞めてしまう若い制作スタッフ
✔︎コンプライアンス問題の影響で、撮りたい映像が撮れない環境

これらが原因で、ドラマ制作の現場は「クリエイターの世界」ではなく、ただの「労働の現場」になってしまっているのです。

先日僕はこのようなツイートをしました。

この記事では『「テレビドラマは時代遅れ」テレビ業界の衰退の原因は制作側にある?』というテーマで、今のテレビドラマ業界の環境で「実際にドラマ業界で働いている僕の視点」からお話させていただきます。

ひらき

【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら

・なぜ今のテレビドラマは時代遅れなのか?
・ドラマの制作サイドはどうなっているのか?
・これからのドラマ業界はどうしていけばいいのか?

テレビドラマは時代遅れ?

ここ数年、「時代の変化」はものすごいスピードで進んでいます。

携帯電話さえ珍しかった十数年前から、今では誰もがスマートフォンを持つ時代になっています。

テレビもブラウン管の記憶がまだ新しいです。

テレビドラマというのは戦前から放送されていた歴史があり、当時は生放送やフィルム製作が主流でした。

しかもテレビなんてものはほとんどの家庭に認知されていなく、持っている人はかなり珍しかったのです。

それが今や4K・8Kといった液晶テレビを通して全国民に作品を届けられる環境となっています。

しかし、いくらテレビを観る環境が変化し続けているとはいえ、テレビドラマを作る制作サイドの変化はそれに対応しきれていないのです。

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お客のニーズは移り変わっている

数年前までは、テレビドラマというのは学校や職場でも話題になることがありましたね。

「ねー、昨日の月9観た?」

「観た観たー、〇〇さんかっこよかったねー」

今、このような会話ってあるのでしょうか?

もちろん、視聴率を集める作品もあります。

しかし、スマートフォンの普及でテレビからお客が離れているのは確かな状況。

そしていつでもどこでも視聴することの出来るサブスク型の「有料チャンネル」の普及により、ますますテレビが観られなくなっているのです。

AbemaTV
AbemaTVは見逃したドラマ以外にも、音楽やアニメ、5,000以上のオリジナルコンテンツを楽しむことが出来ます。オリジナルドラマ、かなり面白いです。
dTVチャンネル
dTVチャンネルは映画、ドラマ、アニメなど申し込み後すぐにスマホやタブレットで視聴することが出来ます。
DMM見放題CHライト
DMMは他社に比べて月額550円とかなり安いです。ドラマ・映画以外にもアイドル関連に強いチャンネルです。
フジテレビ公式動画配信サービス【FODプレミアム】
FODプレミアムはフジテレビの独占タイトルが5,000本以上あり、有名ドラマも見放題となっています。
U-NEXT
U-NEXTは140,000本以上の動画が見放題、動画だけでなく電子書籍も楽しむことが出来ます。

これほど多くの有料チャンネルがあるのです。

確かにいつでもどこでも観れる有料チャンネルの方が便利ですし、オリジナル作品はお金がかかっているだけあって面白いです。

お客のニーズはどんどん移り変わっているのです。

時代の変化を学んでいない

ドラマを制作するスタッフは、朝から晩までみっちり労働します。

そこで懸念されてしまうのが、ニュースを見たり勉強したりする時間がなかなか確保できずに「情弱」になってしまうということです。

これが原因で「今の時代がどのように変化しているのかを学べていない」というのが起きてしまいます。

これがすべての原因という訳ではないですが、時代の変化に対応できていないスタッフがたくさんいるのです。

こうして時代の波に乗ることができず、「ドラマの衰退」に繋がってしまうんですね…。

テレビ業界の衰退の原因は制作側にある?

さて、ここからが本題です。

「ドラマ業界の衰退の原因」は制作側にある理由を、以下にまとめてお話していきます。

①何年も変わらないドラマ作り
②若者の人材不足は教育に問題がある?
③役者が最優先という考え方
④問題視される〝コンプライアンス問題〟

衰退の原因①:何年も変わらないドラマ作り

「これからの日本社会は、3年同じやり方をやっている企業は潰れていく」

なんて言われています。

こうした時代の中、テレビドラマは何年も変わらないドラマ作りをしているのです。

考え方が固執してしまっている

「昔からやり方はこうしている」

「これをやるにはこうすることが定石」

他の業種にも同じことが言えるのですが、昔からの考え方に「固執」してしまっているのです。

これだけ便利な物が増えて環境も変わっているのに、自分たちのスタイルは固いまま。

もっと柔軟に物事を考えれば今よりももっと効率よく仕事が出来るはずなのですが、なかなか難しいんですかね。

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大げさな撮影機材・照明機材

これは本当に恥ずかしく思います。

それは「一体何年前の物なの?」なんて思ってしまうような大げさにでかくて歪な撮影機材や照明機材です。

ドラマ制作は、街中でロケをする時がもちろんあります。

そんな中、古い大量の機材が道端に並んでいると世間からどのように思われてしまうでしょうか?

「ずいぶん古い物ばかりだな」
「こんなに道端に広げて邪魔だな」
「こんなに大量の機材が無いとドラマって撮れないの」

なんて感じる人は少なくないはずです。

今はカメラ技術も発展していて、スマホ一つで映画が撮れてしまう時代になっています。

そんな中で、何十年も変わらない機材たち。

流石にもっとスマートになって欲しいものですね。

いつまでもアナログな連絡方法、手書きの地図!?

ドラマ撮影のスケジュールというのは、キャスト・スタッフ全員に的確に配らないと撮影が円滑に進みません。

こうした連絡は、近年ではすべてメールにて配布するようにしています。
(少し前まではFAXが主流でしたが、流石にこれは無くなりました)

こんな中、「紙にプリントして渡してくれ」なんて言う人が結構います。

「現場の最中もスケジュール確認をする」

確かに紙媒体の方がスマホからメールでチェックするよりも見やすかったりしますから分かります。

驚きなのが「現場の地図」です。

まだスマホやカーナビが普及していない頃は、制作スタッフが「手書きで書いた地図」を頼りにみんな現場まで来ていました。

最寄りの駅や最寄りのインターチェンジを書いたり、そこからどのくらいで到着できるか、何を目印に曲がればいいのか、そういったことを的確に書いたのです。

なんとその「手書きの地図」の文化が未だに残っているのです。

住所が分かれば誰もがナビを使って現場までたどり着ける今の時代、一つの現場ごとに地図を書かなければならないのです。

衰退の原因②:若者の人材不足は教育に問題がある?

今のドラマ制作業界は人手不足に本当に悩まされています。

若者がほとんど育っていないのです。

30歳を過ぎた僕が現場に行くと、未だに最年少ということが度々あります。

その原因は「新人への教育に問題」があるように思えます。

新卒で制作会社に入社したり、芸能界に憧れて「ドラマを作る仕事に携わりたい」なんて思ってくれる子自体は結構いるのです。

これは嬉しいことですよね。

しかし今のこの労働環境を見て幻滅したり、まるで体育会系のような厳しい教育についていけずに長続きせずすぐに辞めてしまいます。

今の若者は決して「根性がない」とか「体力がない」とかではありません。

そして今の大人たちよりよほど賢い考え方を持っています。

「もっと効率よくお金を稼ぐことが出来る」

「クリエイターの仕事はここではない、違うプラットホームで勝負しよう」

テレビドラマ業界というのは、若者に見放されているのです。

衰退の原因③:役者が最優先という考え方

以前に別の記事でお話しましたが、「役者とスタッフに格差が生じている」ことが衰退の原因の一つではないかと僕は考えます。

まるで貴族のように丁重に扱われる役者、ひたすら労働するスタッフ。

僕自身、
役者としてもスタッフとしても活動しているので両方の視点から考えることが出来ますが、この環境は変えていかないとダメになってしまうと感じています。

衰退の原因④:問題視される「コンプライアンンス問題」

ここ数年で一気に問題視されるようになったコンプライアンス問題。

つまり「世間体を気にして撮影に挑みましょう」ということです。

コンプライアンスの影響で、撮影場所は限られ厳しい制約の中で撮影をしなければいけない状況になっています。

「お客様の迷惑にならないように撮影をする」

というのは大前提ですが、これは果たして物作りと言えるのでしょうか。

「撮りたいものを撮る」

これが出来ないとお客様に提供する最高の作品は届けられないのではないでしょうか。

【まとめ】スタッフが変わればドラマ業界は必ず良くなります

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は『「テレビドラマは時代遅れ」テレビ業界の衰退の原因は制作側にある?』というテーマでお話させていただきました。

明らかに衰退している今のテレビドラマ業界、これを再び盛り上げていくには我々スタッフが変わっていくしかありません。

そうすれば絶対に芸能界が良い一層クリエイターの業界として輝いていきます。

少しでも参考になってくれたら嬉しいです。

↓よければこちらの記事も合わせてお読みください。

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