こんにちは、ひらきです。
みなさんは「役者の収入」がどのくらいなのか、どんな仕組みで支払われているのかご存知でしょうか?
芸能界を目指す者、特に役者を目指す人たちは一度は気になったことがありますよね。
いわゆる〈ギャラ〉と呼ばれるものになります。
映画やドラマ、舞台など役者の活動は幅広く存在し、その収入についてもキャリアや作品によってピンキリです。
この記事では『「役者の収入」はどれくらい?出演料(ギャラ)の交渉はどういう仕組み?』をテーマに、そんな役者の報酬・出演料についてお答えしていきます。
【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201)
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
→https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら
・出演料(ギャラ)の交渉とは?
・芸能界で稼いでいくための結論
「役者の収入(ギャラ)」ってどれくらい?
芸能界で売れている役者は、羽振りのいい生活をしているイメージがあります。
果たしてそうなのでしょうか?
まずは映画・ドラマ・舞台での報酬(ギャラ)がどのくらいなのかを説明していきます。
映画出演の報酬(ギャラ)
大きく映画出演といっても、報酬(ギャラ)は正直ピンキリです。
意外と少ないなと思った方いるのではないでしょうか。
先ほど言ったように、役者の報酬は経験と実績で大きく変動します。
しかもこのクラスの役者はその仕事一本だけを請け負うのではなく、ドラマ・舞台・CMなど同時に何本もの撮影依頼をこなすのです。
それこそ休む間も無くです。
役者というのは本当に体力勝負なんです。
ドラマ出演の報酬(ギャラ)
ドラマ出演の報酬(ギャラ)も映画と同様、その作品の制作会社の予算によって大きく変動します。
民放の連続ドラマですと大体10〜12話ありますので、ざっと話数分かけると・・。
うん、すごい額になります。
※ただしこちらは一般的な出演料になっていますので参照程度にお願いします。
なので、他のレギュラーキャストや1部キャストはこの額より低い形になります。
出番の少ないキャストですと「話数×報酬」という形ではなく「撮影日数×報酬」というところが多いです。
また、映画もドラマもエキストラという方々が存在します。
彼らは少ないギャラでその作品を引き立てる重要な役割を果たします。
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エキストラの報酬とは
映画やドラマに出演するにあたって、一番報酬が少ないのがエキストラです。
台詞はなく、少ない出番にも関わらず拘束時間は多い時で丸一日。
ここから現場までの交通費は自分で負担しなくてはなりません。
とてもじゃないですがこれだけで生活していくのは難しいです。
舞台出演の報酬(ギャラ)
舞台出演の報酬(ギャラ)というのは、制作会社もしくは主催している劇団側から支払われます。
大規模の公演になりますと1ステージ数万円〜数十万円といったところでしょう。
また、舞台出演には〈チケットノルマ〉という制度があり、小劇場公演でおおよそ20〜30枚程度。
主催者側にあらかじめその枚数分のチケット代を支払うのです。
つまり出演者は、チケットノルマよりお客さんを呼べなかったらその時点で赤字になってしまいます。
・・シビアですね。
〇〇枚以上売ると、1枚につきおよそ500円〜1,000円が戻ってくる〈チケットバック〉というシステムもあります。
最近では1枚目からこのシステムを導入する劇団も増えてきています。
舞台出演は稽古だけでも1〜3ヶ月ほどかかってしまう為、その間アルバイト生活の方はそれすらもままならなくなってしまうんです。
舞台出演は映像作品と違い、ある程度の報酬が約束されていない為、よほどの集客力がないと食べていくには相当難しいのです。
出演料(ギャラ)の交渉はどういう仕組みなの?
役者活動を行う上で、事務所や劇団に所属する方は多いでしょう。
反対に経験が浅く無名な役者ほど低収入であり、それだけで生活していくには難しくなっています。
なんて思う方もいるでしょう。でもこれはどの業界でも一緒ではないのでしょうか。
企業勤めの社会人1年目の子が、いきなり勤務10年の人と同じ給料なわけないですもんね。
経験と実績が、その人の役者としてのステータスを上げ、それが報酬という形に表れるのです。
報酬は活動内容によって異なる
単純に役者といってもその活動場所で大きく内容が異なります。
大きく分けて以下の3ジャンルがあります。
②ドラマでの役者活動
③舞台での役者活動
全ての分野で活躍できてこその役者と言えますが、これだけ大きく広い芸能界でこれらのジャンルの仕事を満遍なくこなす事務所は大手の事務所を除いてそんなに多くはないでしょう。
役者を目指す中で、自分が一体どのジャンルで活躍していきたいのか事務所や劇団に所属したいのであればまずはそれを明確にした方がいいですね。
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役者として食べていくには長い時間がかかる
役者業にかかわらず芸能界全体、いやどの業界に行っても同じだと思うのですが、スタートしてからしばらくは安定した収益などあり得ません。
ほんの数ヶ月頑張っただけで自分の限界を感じ、すぐに諦めてしまう人は本当に数多くいます。
僕は今までこんな人をたくさん見てきました。
また、役者を目指すのに焦ってはいけません。
よく20代後半くらいになってくるとなかなかデビューできずに焦る人が出てきます。
「何をそんなに焦るのかな?」
若いうちからテレビに出てキャーキャー言われるような役者を目指しているのでしょうか。
それは役者ではなくアイドルです。
役者とは長い時間をかけて磨かれる人生経験から養われるものであり、軽い人生を歩んでいたら軽い芝居しか出来ない。
まずは忍耐、とにかく続けることです。
その分収益は必ずついてきますから。
【まとめ】役者の報酬(ギャラ)は自分次第で決まっていく
役者を目指す人で勘違いが多いのが、事務所に所属しただけで勝手に売り出されると思っている人が多いことです。
事務所というのはあくまで芸能活動のきっかけにすぎません。
役者という人生の中で、売れるか食べていけるか多くの報酬を得られるかは自分自身の努力によるものになります。
すぐに結果が欲しいのであれば芸能界は向いていません。
決して華やかな業界なんかではありませんからね。
仕事量も報酬(ギャラ)も、本人の努力次第なのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも参考になってくれたら嬉しいです。
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