こんにちは、ひらきです。
僕が経営している芸能プロダクション【株式会社K’sLink】は決してメジャーな会社ではないですが、多くのタレント・スタッフを抱え間もなく7年目の運営となります。(※2024年1月現在)
なぜ無名の芸能プロダクションにも関わらず、ここまで継続して経営ができているのか?
僕の会社経営の体験談を元に、この記事では『無名な芸能事務所(プロダクション)はなぜ成立?その経営方法とは?』というテーマでお話させていただきます。
・主な収益源てどうなっているの?
・プロダクションの起業を考えているから何かアドバイスが欲しい
このような疑問を感じている方は是非最後まで読んでみてください。
【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201)
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
→https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
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無名な芸能事務所(プロダクション)はなぜ成立?その経営方法とは?
これは芸能事務所(プロダクション)に限らずどんな業界においても言えることですが、会社というのは大きいものもあれば小さいものもあります。
それぞれ経営方針や経営理念が違うものの「ビジネスをする」という点では同じです。
もちろん、大手の企業というのはそれだけ世間から信用を得られいて、どんな事業をするにもある程度の利益を生むことができます。
(そんなに甘くはないですが・・)
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では知名度も実績もないような、しかも芸能という決して安定しない業界で無名の芸能プロダクションはどのように会社運営をしているのでしょうか?
どのように利益を得ているのか?
まず無名の芸能プロダクションがどのようにして利益を得ているかお話していきます。
といっても、これはあくまで僕が経営している【株式会社K’sLink】を例にとったものになるので、これ以外にも他の事業で収益を得ている企業はたくさんあります。
参考程度にお願いします。
・ドラマや映画の制作業務
・ダンススタジオの運営
・舞台やイベントなどの興行収入
・毎月のレッスン活動費
・グッズやDVDなどの商品販売
・動画コンテンツやブログコンテンツの広告収入
などなど。
この他にスタジオ経営や飲食店経営など幅広い事業で収益をつくっている企業もあります。
多くの方が「芸能プロダクションと言ったら、メディア出演の仕事で成り立っている」と思っていますが、ご覧のようにメディア出演しないでも事業を成立させることが出来るのです。
毎月の固定費はどうなっているのか
どんな事業も「固定費の計算」は非常に重要なもの。
経営が長続きしないような企業の多くが、事業に見合わない過度な固定費の支出により経営難に陥ってしまうのです。
では毎月の固定費はどのようにかかってくるのでしょうか?
基本的な芸能プロダクションを例にあげてみましょう。
・事務所の水道・光熱費
・電話・ネットなどの通信費
・従業員の人件費
・従業員の社会保険料
・その他交通費などの諸経費
などなど。
これ以外に外注しているレッスン講師料や、事業によっては作曲料・振付料などがかかってきます。
あげていったらキリがないのですが、この辺が最低限の会社経営の固定費になってきます。
どの職種でもこれだけかかってくるのが会社を経営していくことになります。
実績もなく無名な会社ほど、この固定費をどれだけ抑えるかが経営の〝カギ〟となってきます。
特に「新型コロナウィルス騒動」のように、国から営業自粛が発令されてしまうと何も事業を行うことができないのに固定費だけかかるという事態になってしまいます。
特に芸能界は撮影業務やイベント興行など、人前に露出する仕事が多いためコロナショックのようなことが起きてしまうとほとんどの芸能プロダクションがダメージを受けることになります。
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いかに固定費をかけずに事業を行うか、これがこれからの働き方の考え方になってくるでしょうね。
タレントたちへの報酬(ギャラ)はどうなっているのか
では無名プロダクションのタレントたちへの報酬(ギャラ)はどうなっているのでしょうか?
大手プロダクションでは、ある程度の実績と知名度があるタレントには少しでも多くの貢献をしてもらいたいが為に〝給与〟という形で毎月決まった額を支払うこともあります。
しかし、資金に余裕のない無名プロダクションでは所属タレントに決まった額の報酬を支払うことは正直困難です。
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無名プロダクションに限ったことではありませんが、芸能活動をしているタレントの多くがそれぞれの活動に見合った報酬(ギャラ)を貰っています。
つまりは「歩合」です。
例えば、
ドラマに出演した際に得られるテレビ局もしくは制作会社からの収入というのは、まず所属プロダクションに支払われそこから何%かのマネージメント料を差し引いた額がタレントの元に報酬(ギャラ)として支払われます。
そのマネージメント料は各プロダクションによって異なりますが、およそ40%〜70%くらいと思っていてください。
多いところですと10万円の収益をあげたにも関わらず、自分の手元には3万円。
なんていうプロダクションもあります。
報酬(ギャラ)の交渉は事前に済ませておくようにしましょう。
無名な芸能事務所(プロダクション)はどんな活動をしているのか?
ではここらから無名な芸能事務所(プロダクション)がどんな活動をしているかお話していきましょう。
大手の芸能プロダクションとやっていることは変わらない
といっても、活動内容は大手プロダクションがやっていることと対して変わりません。
・ドラマや映画の制作業務
・広告モデルなどの撮影活動
・舞台やイベントなどの興行
・動画配信などの発信活動
事業規模が大きいか小さいかという感じです。
大手プロダクションは資金力にもコネクションにも強い力を発揮できるため、たくさんのタレントを使って大規模なイベント興行を開催することができます。
もし同じ規模のイベントをキャリアの浅い無名プロダクションが行おうとしても、存分な力をみせることができず「集客」もままならないままで終わってしまいます。
先ほども言いましたが、自分の事業規模に見合わない活動をしてしまいますと企業というのはあっという間に赤字倒産してしまいます。
そうならないためにもコツコツと実績と経験を積んでいくことが大事になってきます。
独自のスタイルを作っているかどうか
もちろん上記の活動以外にもやれることはたくさんあります。
特に無名のプロダクションは、その業務内容に〝独自性〟がないとこれからのビジネス業界で生き残っていくことが非常に難しくなってきます。
独自性とはそのプロダクションでしか味わえない強みがあること。
例えば僕の会社の【株式会社K’sLink】の場合、僕自身がドラマの制作業務なども行なっているので、ドラマ出演のキャスティングに直接関わることができます。
また、代表である僕自身も役者活動もやっているので、所属タレントたちと同じ目線で物事を考えることができます。
こうしたプロダクション独自の強みが、無名プロダクションを経営してくための武器になってきます。
【まとめ】
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は『無名な芸能事務所(プロダクション)はなぜ成立?その経営方法とは?』というテーマでお話させていただきました。
もしこれから芸能活動を考えていて所属プロダクションを探している方や、芸能プロダクションの起業を考えている方がいましたら参考にしてみてください。
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