こんにちは、ひらきです。
今回もちょびっと厳しめなテーマでお話していきますね。
舞台出演、特に〝小劇場〟ばかりに出演している役者さんたちに質問です。
こんな風に思っている方、今回は『多くの役者は「舞台出演だけ」では食べていけるようにはならない件』というテーマで話していきます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201)
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
→https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら
・どうしたら舞台出演だけで食べれるのか
・芸能界で稼いでいくにはどうしたらいいか
多くの役者は「舞台出演だけ」では食べていけるようにはならない件
「役者を目指したい」
「芸能界で活躍したい」
こんな風に思っている方のほとんどが、アルバイト生活をしながら〝舞台〟という世界で活動しています。
ドラマや映画の出演に比べて「舞台に立つ」というのは正直そんなにハードルが高くないですからね。
何より「演劇が本当に大好き」なんて思っている方は、次から次へと舞台の出演依頼の仕事を請け負います。
しかし、残念ながらそれだけでは食べていけないのが現実。
特にチケットノルマ(予め決められた枚数のチケットを購入すること)があるような舞台では、下手したら出演する度に〝赤字〟になります。
◇
◇
そう。
多くの役者は〝舞台出演だけ〟では食べていけないのです。
その大きな理由を〈3つ〉紹介しますね。
それはなぜか〈3つ〉の理由
理由その①:膨大な稽古時間
まず最大の理由として、舞台では「膨大な稽古時間」がかかってしまいますよね。
どんな小劇場でも大体1〜2ヶ月くらい。
中には3ヶ月以上も稽古に時間をかける団体もあります。
しかもその間のギャラなんてのはもちろんありません。
交通費・食費も全て自費です。
ただでさえアルバイト生活で金銭面に苦しい役者さんは「アルバイトする時間もない」「出費が多い」舞台稽古はきついですよね。
理由その②:集客がなければ収入はない
これも大きな要因です。
舞台は「集客がなければ収入はない」のです。
さきほど言ったようにチケットノルマのある舞台となってしまうと「出演したのにむしろお金を払う」なんてことになりかねません。
こんにちは、ひらきです。 役者活動を継続していくためにはどうしたらいいのでしょうか? 結論を言いますと、それは「集客」です。 舞台にたくさん出演していきたいのに、いつも「チケットノルマ」に苦しんでいる・・ […]
↑このような記事も書きましたが、正直舞台の集客って簡単ではありません。
よほどの人数、それこそ100人単位でお客様を呼べるような方でないと舞台出演だけで食べていけるようになるのは難しいです。
理由その③:稼げる仕事に繋がりづらい
芸能活動は繋がりがなければ次の仕事はありません。
プロデューサーや監督、共演者に気に入られるようそこで成果を出していけば、自ずと仕事の依頼は入ってきます。
しかし、舞台出演は舞台の繋がりだけがほとんどです。
稀にドラマや映画のような映像案件に繋がることもありますが、それでもメインと呼べるようなものはないでしょう。
生産性の悪い舞台出演
どうですか?
舞台出演は稼げないという理由が分かったでしょうか。
そしていかに舞台というものが「生産性の悪いもの」になるか。
しかし僕は舞台が嫌いだからこんなことを言っているわけではありません。
むしろ役者として活動するなら、ドラマや映画の映像の仕事よりもお客様を間近で感じられる舞台の方が好きなのです。
多くの役者って「舞台の方が好き」って方が多いですよね。
〝芝居をしている〟感がしっかり表現できるのはぶっちゃけ舞台だと僕は思っています。
どうしたら舞台出演だけで食べれるようになるのか?
こんな風に思っている方は多いはずです。
かといって舞台出演は100人、200人くらい平気でお客様を呼べるくらいでないと食べていけるようにはなりません。
では、どうしたらいいのでしょうか?
とにかく〝集客〟できなければ収入にはならない
先ほどから何度も言っていますね。
舞台はとにかく「集客できないと収入にはならない」のです。
舞台公演の主な収益はお客様からのチケットの売上になります。
物販(グッズやDVD)の売上もありますが、収益のほとんどがチケットの売上です。
そしてそのチケットは出演者が売っていくのです。
集客が出来なければ起用されない
いきなりですが質問です。
A:演技が全くできないが、お客をたくさん呼べる役者
B:演技がものすごくできるが、お客が全然呼べない役者
◇
◇
そりゃそうですよね。
〝B〟の役者は売上にならないのですから。
お客が呼べないようでは、そもそもステージに立つことすら難しいのです。
集客のための〈時間〉と〈お金〉の浪費
お客様をたくさん呼べる方は、もちろんそれだけの〝浪費〟という対価を払っています。
⇨日頃のSNSの発信や各人脈とのこまめな連絡
・集客のための〈お金〉の浪費
⇨人脈を繋げるための食事代や交通費
などなど。
集客を増やすためにはこうした〝浪費〟がついて回るのです。
これはこれでコスパが悪い
集客ができれば周りからの芸能活動に対する〝信用〟が得られます。
しかし、これってコスパ悪いですよね。
結局そこに〈時間〉や〈お金〉を浪費していては、多少チケットの売上が伸びたところで利益にはならないというパターンもあり得るのです。
つまり舞台だけで稼ぐことは難しい
つまり、舞台出演〝だけ〟で稼いでいくのは難しいということです。
僕も長年この仕事に携わらせていただいていますが、未だに「舞台だけで稼ぐ」という解決策が見つかっていません。
見つかっていたら即実践していますから。
役者を目指す方なら、誰もが悩み苦しむ課題の一つではないでしょうか?
【結論】活動の幅を広げなければ芸能界では食べていけない
結論として、芸能界で稼いでいきたいのであれば「活動の幅を広げること」なのです。
僕のブログ記事では何度もお話していますが、これからの芸能活動はなんでも出来るようにならなければ食べていけるようにはなりません。
その大きな原因は〈個人が活躍できる時代〉になってしまったから。
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これまでの芸能界のように「芸能プロダクションに所属すれば仕事がもらえる」みたいな考えは時代遅れです。
自分から動き出しましょう。
古い固定観念は捨てましょう。
【まとめ】
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は『多くの役者は〝舞台出演だけ〟では食べていけるようにはならない件』というテーマでお話させていただきました。
舞台を中心に活躍されている方、今後の芸能活動の参考になっていただけたら嬉しいです。
↓今回のおすすめの書籍はこちら。
↓よければこちらの記事も合わせてお読みください。
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ひらき(@khiraki0201)