こんにちは、ひらきです。
役者を目指しているみなさん、どのように〈芝居〉をつくっていますか?
このように考えてしまっている方、ちょっと危険かもしれませんよ。
ぜひ最後までお読みください。
今回は『〈演劇論〉形よりも感情を優先してはダメ、芝居の本質は〇〇です』というテーマでお話していきます。
【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201)
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
→https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
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・何を最優先して演劇をつくりあげればいいのか?
・どのような芝居を意識すればいいのか?
〈演劇論〉形よりも感情を優先してはダメ、芝居の本質は〇〇です
このようなテーマの記事を書くと、賛否両論別れてしまうのですが…。
あくまで僕の「演劇に対する持論」になりますので、役者を目指している方は一つの参考として考えてみてください。
先日、以下のようなツイートをさせていただきました。
演劇を勉強するために、名優と呼ばれる多くの方たちの本を読み漁る
それぞれ異なる演劇論があるけれど、共通しているのは「感情で芝居をするな」ということ
まずは形を決める
感情を形よりも優先しない感情任せの芝居は独りよがりの自己満足
俺も昔はそうだった
重要なのは「魅せる」ということ
— ひらき/HIRAKI (@khiraki0201) January 25, 2021
「芝居は段取りです」
という言葉は僕が舞台演出をする際に言っています。
まずは形を決め、そこに合った感情を乗せていくのです。
自己満足はお客様が冷めてしまう
〈感情〉というのは演劇においてもちろん大事です。
しかし、それは演劇のテクニックでもなんでもありません。
・役に入り込んでこんなに熱い芝居ができるぜ
このような感情に頼った芝居は、ただの「自己満足」と呼ばれるものです。
これでは観ているお客様は冷めてしまいます。
自分が気持ちよくなる芝居はNG
どうして感情に頼った芝居をしてしまうのか?
それは「自分自身が気持ちよくなりたいから」なのではないでしょうか。
僕自身、「形よりも感情を優先した芝居」をしていた時期がありました。
気持ちよかったからです。
お客様を目の前にして、
「どうだ!おれはこんなに感情を爆発させることが出来るんだぜ!」
と自分に酔っていたのです。
観ている側からすると、これではエンタメ作品ではありません。
子供の文化祭にならないように
「自己満足な芝居」は子供の文化祭と同じです。
小劇場界隈などでよく見かける光景ですが、「お客様への作品の提供<自分たちがどれだけ楽しむか」を考えてしまっているのです。
(もちろん全てではないですよ)
形という技術面が乏しく、感情に頼っている演劇ほど「いったい何を見せられているんだろう」という気分になってしまいます。
演劇はお客様を最優先
僕は日頃から多くの舞台観劇をしています。
舞台という作品づくりの勉強のためでもありますが、一番は「お客として楽しみたい」からです。
しかし出演している役者さんたちがお客様を置いてきぼりで演劇をしてしまっては、それは演劇と呼べるようなものではありません。
何度も言いますがただの「自己満足」です。
いかにして「魅せる」かが演劇
役者を目指している方にお聞きします。
芝居をする上で、演出家や監督にこのような質問をしたことはありませんか?
・この台詞では涙が出ません
・この時の感情では身体がこのように動いてしまいます
段取りが決められた芝居の中で、感情に頼っている方はよくこのようなことを言います。
僕も演出をしているとよく言われます。
演劇の本質は作品を「魅せる」ことにあります。
役者の感情は二の次であり、優先するべきは作品全体の〝構築〟なのです。
役者の「楽しい芝居」は二の次
「芝居をしていてつまらない」
「この作品は楽しくないから熱が入らない」
このように思ったことはありませんか?
これってお客様からしたら関係ないことですよね。
みんなで楽しくワイワイと芝居がしたいのなら、趣味やサークル活動とした方がいいです。
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自分の〈商品価値〉を意識、仲良しこよしはNG
小劇場の現場は10代後半〜30代前半くらいの若い世代の集まりが多いです。
そしてそのほとんどが社会人を経験していないので、どうしても〝学生気分〟が抜けないまま演劇活動をしています。
「みんなで楽しく稽古をし、夜は酒を飲みながらワイワイ騒ぐ」
これが現状です。
〈仲良しこよし〉
というワードを使わせていただきますが、これでは緊張感を持った良い作品がつくれないと僕は思っています。
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演劇は〝思い出づくり〟ではない
演劇というのは〝思い出づくり〟ではありません。
こんなの当たり前ですよね。
お客様からお金を頂戴し、満足していただくために作品を提供する。
この本質を忘れてはいけないし、これが本質なのです。
役者というのは、その人本人が〈商品〉なのです。
〈商品〉としての価値を高めることで、エンタメとして公演することが出来るんですよね。
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自分を高めることがクリエイターの務め
なので役者というのは「いつ」「どんなとき」でも〝自分を高める〟ことを怠ってはいけません。
ぶっちゃけ、感情での芝居なんて誰でも出来ます。
人は常に感情を動かしながら生活をしているのですから。
しかし難しいのは〝形〟という表現力です。
それには技術(スキル)というものが必要になってくるので、常日頃からそれを向上させることを意識しなくてはならないのです。
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【まとめ】
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は『〈演劇論〉形よりも感情を優先してはダメ、芝居の本質は〇〇です』というテーマでお話させていただきました。
形より感情を優先させてしまう芝居ではお客様には「魅せる」ことが出来ない。
少し理解してもらえたでしょうか?
少しでも参考になってくれたら嬉しいです。
↓今回の参考にさせていただいた書籍はこちら。
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