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こんにちは、ひらきです。
若者の現実社会からの逃避願望があるのか。
主人公を〈自分〉へと置き換え、まるで物語の世界へと旅をしている気分になるのか。
衰退へ向かっている日本ならではのアニメ文化になっているのではないでしょうか。
この記事では『アニメやライトノベルで〈転生(転移)〉物語がなぜ流行っているのか?』をテーマに、今の日本のアニメ文化についてお話していきます。
【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201)
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
→https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら
・どのような社会現象を起こしているのか?
・これからはどんな作品が流行っていくのか?
転生(転移)もののアニメが大流行
・OVERLORD
・転生したらスライムだった件
・この素晴らしい世界に祝福を!
・盾の勇者の成り上がり
転生(転移)もののアニメで大流行したものといえばこのあたりが有名でしょうか。
どれも元々はライトノベルが原作となり、主人公は「冴えない男性」という共通点があります。
今の現代日本社会に生きる若者をそのまま描いているようなイメージがあります。
アニメやライトノベルで〈転生(転移)〉物語がなぜ流行っているのか?
なぜ、ここまで転生(転移)ものが流行っているのでしょうか?
きっかけは2002年から個人サイトで連載がスタートした「ソードアート・オンライン(通称SAO)」と言われています。
ネット上でじわじわと話題を呼んびながら2009年に書籍化、2012年にはアニメ化を経て、ここからさらに熱狂的なファンを獲得した。
未だに続編やシリーズ物が出続けている作品ですからね、すごいです。
この「SAO」を始まりに、「この素晴らしい世界に祝福を!」や「Re:ゼロから始める異世界生活」「転生したらスライムだった件」などがここ数年大ヒットを飛ばしています。
現代社会からの現実逃避
これまでヒットを飛ばした作品の中で、共通してあるのが「主人公が日本社会にうまく適合出来ていない」という点です。
今を生きる若者は特に、格差社会問題や終身雇用問題、年金問題など衰退を辿る一方のこの国で、将来への不満・不安が大きく募っています。
そんな中で仕事をするにもモチベーションが上がらず、人生を楽しく過ごせていない。
そんなことを思う主人公に今の若者たちは親近感を抱くのではないでしょうか?
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誰しもが、〈ヒーロー〉になりたいことに夢を持つ
「冴えない主人公が異世界で大活躍をする」
このフレーズだけで物語はヒットを飛ばせます!
それはなぜか?
誰しもが心のどこかで世界のために大活躍し、ヒーローになりたい!
という夢を持っているのです。
特に男性は多いのではないでしょうか?
僕はいまだに日本の芸能界を変革させるため、良い作品を提供するため、というヒーローにも似た夢を抱いています。
これと似たようなイメージですかね。
主人公と自分を重ねることで、その世界観に入ることが出来るのですね。
どの主人公もハーレム状態
ここでさらに注目して欲しい共通の事柄が「どの主人公もハーレム状態」だということです。
異世界に飛ばされた主人公は行く先々で仲間を増やし、冒険していく。
というまるでRPGのような設定なのですが、この仲間というのが大抵が「可愛い女の子」なのです。
もちろん物語の展開として男キャラも登場しますが、ほとんどは女の子。
しかも誰しもが主人公に気があるのです。(まあ、アニメですから笑)
そんなハーレムのような設定も、視聴者の客層を狙ってのことなのでしょう。
タイムスリップものとはまた違う世界観
少し前まではアニメやドラマでも「タイムスリップ」ものが流行っていました。
ドラマですと「仁〜jin〜」、アニメでは「時をかける少女」「僕だけがいない街」などがヒットを飛ばしましたね。
これらも転生(転移)ものと同様で、主人公が違う時代もしくはもう一度同じ時間をやり直せるなど、非現実的な内容となっています。
「過ぎた時間は取り戻すことが出来ない」
なんていう風な、遠回しに今を生きている僕たちに訴えかけているような気がします。
主人公も一味違う
ここで転生(転移)ものと違うのは、「ヒーローになる!」ではなく、「何かを救うため、理由があってタイムスリップした!」なのです。
タイムスリップする主人公も、その時代の登場人物に所縁があったり、何か特別なスキルを身につけている場合が多いのです。
そして明確な目標が達成できたら自分の時代に戻れる。
ある程度の歴史を知っている人ならば、物語の中に歴史上の人物が出てくるだけでドキドキします。
それが現代人とのコラボとなると尚更です。
こんなシンプルな物語設定が、演劇界ではいまだ衰えていません。
演劇の世界のタイムスリップは昔ながら
僕は役者として、今まで数多くのタイムスリップものの作品(特に舞台)をやってきました。
エンタメ芝居が好きな方ですと、このような設定がウケる傾向があります。
僕も脚本・演出をする上で、タイムスリップの作品は執筆が捗ります。
時代背景が〝現代〟という作品よりも、誰もが経験したことのない空想上の時代背景の方が人それぞれによって妄想を膨らますことが出来ます。
非現実的な作品というのは、昔から演劇界ではお客さんウケしやすいテーマになっているのですね
女の子が主人公の作品が増えている?
2020年に入り、異世界やゲームの中に飛び込む作品の主人公は〝女の子〟が多くなりました。
・乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・
など、女の子視点からの作品が目立つようになっています。(いやー、それにしてもタイトルが長い笑)
これもアニメ好きの女性が多くなったことや、腐女子といったいわゆるアニメオタクが増えてきた影響なのでしょうか。
【まとめ】
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は『アニメやライトノベルで〈転生(転移)〉物語がなぜ流行っているのか?』というテーマでお話させていただきました。
時代の流れとともに〝アニメの題材〟も変化しているというのはなかなか面白い発見です。
これからの時代の変化で、次はどんなアニメが流行っていくのか楽しみです。
衰退を続けるこの日本で、こういったエンタメ業界は国民に活力を与えます。
僕もそうですが、元気な将来をつくるために我々ものづくりのクリエイターは社会にどんな影響を与えたいのか、ここを意識して作品を作っていきたいですね
少しでも参考になってくれたら嬉しいです。
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ひらき(@khiraki0201)