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「前倣え(前ならえ)」の日本教育、それは芸能界にも影響している

こんにちは、ひらきです。

ほとんどの方が経験してきた「前に倣(なら)え」という学校教育。

これは秩序正しく、効率的に行動するために必要な基本的なもの。

と、文部科学省が出している「学校体育実技指導資料 第5集『体育(保健体育)における集団行動指導の手引(改訂版)』」に書いてあります。

つまり、「集団行動」を徹底させるための教育なのですね。

しかし、数年前からこの「前倣え(前ならえ)」という教育に多くの方は疑問を持つようになりました。

まるで軍隊を育てるようなこの古いシステムは、日本人の個性を潰し、新しい経済を生まずに経済成長を止めてしまっているのです。

そしてそれは芸能界にも同じことが言えるのです。

この記事では『「前倣え(前ならえ)」の日本教育、それは芸能界にも影響している』というテーマで、日本の古い教育に目を向けながら今の日本の芸能界を考察していきます。

ひらき

【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら

・「前倣え(前ならえ)」の起源は?
・なぜ日本人は変化しないのか?
・芸能界で「一流」を目指すには?

「前倣え(前ならえ)」の日本教育、それは芸能界にも影響している

小学生時代、誰もが体験しているこの言葉。

「前ならえ!休め、気をつけ!右向け、右!」

今の歳で考えると、確かにこれを子供教育でさせているのは異常ですね…

実はこれ、幕末期からの文化って知っていましたか?

フランス軍事顧問団の伝習兵への訓練の模様を、小泉清澄が「幕末伝習隊」に記していて、そこに「号令」によって隊列を組むということを初めて習った様子が書いてあります。

調練はその日から始まった。(略)およそ従来の古来兵法とは似てもにつかぬ稚児の遊びのような調練をやらされた。これは練体法というものであり、言うなれば基礎体力作りである。また、集団が号令のもと同じ動作をおこなうこと自体に意味があると顧問団の面々は陸軍方に伝えた。号令により、反射的に体を動かせるように成ればなるほど、苛烈な戦況下 で伝習兵達は戦士として威力を発揮すること になるのだと。(略)フランス語の号令とは、attention(気をつけ)、salut(敬礼)、arrêter(止まれ)などの言葉であった。

つまり、160年近くもこの「前倣え(前ならえ)」は日本の教育で言われているのです。

ではこれが芸能界にどんな影響を与えているのか?

考察していきましょう。

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決められたレールを歩くよう、教育されている

「前倣え(前ならえ)」とはつまり、

「前の人と同じラインに並びなさい」

ということ。

決してはみ出さず、等間隔で立ちなさい、ということですね。

戦後の日本は「集団行動」を根本に産業革命を成功させ、先進国の一員となりましたがそれはもう昔の話。

世界を見ても「前ならえ」を教育している国は日本くらいのものです。

それは社会にも影響し、「人生の先輩方が歩んできたレールを歩きなさい」が定石になっていますよね。

そこからはみ出してしまうと日本では「変な人」と思われてしまいます…。

周りと違うレールを歩くのが怖くなってしまうのです。

芸能界も日本社会の縮図

芸能界も同じことが言えます。

「先輩たちがこういうやり方をやってきたから、自分もこうやっていこう」
「芸能活動は周りと同じことをやっていればいいんだ、いつか売れるんだ」

このような思考を持った方がほとんどです。

はっきり言って、これではいつまで経っても「売れる」わけがありません。

30年以上、日本の経済成長が止まっているのと同様に、芸能界も思考停止のまま新しい発想やシステムが構築されていないのです。

未だに「〇〇はこうあるべき」みたいな言葉が飛び交っていますからね。

日本人の「時代の変化に対応していない、世界の情勢を理解していない」の考え方にはほとほと呆れてしまいます。

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「はみ出すこと」を恐れては、芸能界で成功できない

僕はよく言っています。

「周りと同じことを続けていても、仕事の幅は広がっていかない」

と。

日本の芸能界では、なぜか多くの方が周囲と同じようなことばかりをやっています。

生活費を稼ぐためにアルバイトを続け、オーディションを受けたり舞台(小劇場)に出たり。

決して悪いことではないですが、よほどの「運」を持っていない限り、そこから抜け出して「成功」できることなどあり得ません。

そこの環境にいるのは「売れていない人ばかり」なのですから。

芸能界に本当に「覚悟」を持っているのであれば、「前ならえ」のように周りに合わせるのではなく、そこから抜け出して自分独自のレールをつくる必要があるのです。

周囲と違うことをやるには「学び」が必要

日本人は「アジアで一番勉強しない国」と言われています。

その事実すらも分かっていない方がほとんどです。

今の若い世代は出世欲がなく、会社勤めでは必要以上のことはしません。

「自分の成長を楽しむ」ということを知らないのです。

読書すらしていないようですからね。

それなのに「あーだ、こーだ」と屁理屈は一丁前。

これでは日本社会同様、芸能界も衰退していって当たり前なのです。

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周囲と違い存在になれば、一気に「チャンス」が転がってくる

逆に、固定観念を捨て周囲と違う存在をアピールすることができれば一気にチャンスは転がってきます。

ほとんどの方がここに気づいていないのですから。

「売れていない環境」に身を置くのではなく、成功体験を持っている一流のタレントや経営者の集まるような環境に身を置けば、自分のマインドはどんどん「一流になるには」に近づいていきます。

それほど「環境」って大事なのです。

そして周囲と違う存在になればなるほど、それが自分の価値になっていくのです。

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【おわり】

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回は『「前倣え(前ならえ)」の日本教育、それは芸能界にも影響している』というテーマでお話させていただきました。

芸能界ってね、本当に甘くないんですよ。

ましてや「前ならえ」のように周りと同じ行動、自分の個性を出さないことに慣れてしまっている日本人にはかなりハードルが高いのです。

少しでも刺激になってくれたら嬉しいです。

↓よければこちらの記事も合わせてお読みください。

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ひらき(@khiraki0201

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