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〈舞台演劇〉アンサンブルだからといって役者は手を抜かない

こんにちは、ひらきです。

今回は舞台演劇における〈アンサンブル〉についてお話します。

そもそも、アンサンブルについてどのようなイメージがありますか?

台詞もないし、脇役みたいなものじゃないの?

なんて思ってしまっている方、大きな勘違いでございます。

この記事では『〈舞台演劇〉アンサンブルだからといって役者は手を抜かない』というテーマでお話していきます。

ぜひ最後までお読みください。

ひらき

【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら

〈舞台演劇〉アンサンブルだからといって役者は手を抜かない

舞台というのは、メインキャスト以外にその作品全体をより鮮明に盛り上げる役割があります。

それが

〈アンサンブル〉

です。

役者やダンサーがこれに当てはまることが多く、舞台での活動を本格的に目指すのであれば誰もが通る道になります。

確かに「脇役」というイメージが強いかもしれませんが、そこを侮っているとアンサンブルは務まりません。

一回の公演で時には10コ以上のキャラクターを演じ、その都度メイクや衣装も変えていかなければならない〝重労働〟になる場合もあります。

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アンサンブルがいないと世界観は崩壊する

アンサンブルは台詞がほとんどなく、物語のメインになることはありません。

しかし、アンサンブルがいなければその作品の質は崩壊してしまいます。

ここで一度、メインキャストだけの作品を想像してみてください。

おそらく味気ない無機質な芝居空間が広がるはずです。

ドラマや映画なんかでも、エキストラがいるからこそメインが引き立ちます。

「エキストラなんて誰でもできるだろ」

なんて思う方もいるでしょうが、僕はそうは思いません。

エキストラがいるからこそ、作品は成立しているのです。

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アンサンブルも同様に、ステージの上に彼らがいなかったらどうなるでしょう。

・バックダンサーのいないメインステージ
・ガヤのいない乱闘シーンや掛け合い

考えただけで面白くありません。

アンサンブルといえど、相当のスキルが要求される

アンサンブルといえど、芝居のスキルやダンススキルはマストで必要となります。

ほんの少しのシーンの中でも、そこに出演しているということはその作品の世界の人物になりきらなければいけません。

例えば時代劇の作品の中で、いくらアンサンブルとはいえ現代風な歩き方や口調をしていたらどうでしょう。

その世界で浮いてしまう上に、演出サイドから一発退場をもらってしまいます。

「アンサンブルだから適当でいいや」

なんて思っていたら必ず痛い目をみます。

メインキャストよりももしかしたら・・

先ほども言いましたが、アンサンブルは非常に〝重労働〟です。

出番は少ないものの、出演するシーンが多かったりその都度メイクや衣装も変えていかなければなりません。

なのでメインキャストよりももしかしたら〈大変〉なんて可能性があります。

楽屋は常に戦場

メイクチェンジも衣装替えも頻繁にある。

ということは楽屋が戦場になることが目に見えますよね。

いや、実際に戦場です。

公演によっては出演者が使える楽屋というのは相当な狭さです。

そんな中で分刻みでバタバタと動いているわけですからとんでもない騒ぎです。

特に時代劇やミュージカルは着付けが大変です。

手伝ってくれる人は誰もいません。

全て自分一人で行わなければいけないので、時間との勝負になってきます。

メイクも衣装の着付けも、最低限の知識や経験がないとアンサンブルは務まりません。

立派なプロです!

アンサンブルで仕事を受ける際、もしかしたら「その他大勢」なんて感じる方もいるかもしれません。

いえいえ、アンサンブルでも立派なプロとしての出演者です。

お話してきたように、甘い考えを持ったままで公演に挑むと必ず痛い目をみます。

「自分はプロの演者、その他大勢ではない」

こうした考えを持っていれば、演出の目にも止まり次のチャンスに繋がる可能性もあります。

アンサンブルは本気で表現者を目指す者の〝登竜門〟

一流として活躍している表現者のほとんどが、このアンサンブルを経験しています。

某アイドル事務所でも、「〇〇ジュニア」や「〇〇研究生」みたいなのがありますよね。

それと同じです。

どんな仕事も、いきなりメインの役どころを与えられるわけがないのですから。

公演によっては演出から名前も覚えてもらえなかったり、フライヤーに自分の名前が乗らないこともあります。

僕も何度も経験してきました。

その階段を経験してこそ、一流の表現者に近づいていくんじゃないかなと僕は思っています。

【まとめ】

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は『〈舞台演劇〉アンサンブルだからといって役者は手を抜かない』というテーマでお話させていただきました。

「これから舞台で活躍していきたい」

なんて思っている方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

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