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「コロナ」エンタメ業界の経済損失、この状況をどう乗り越えていくか?

こんにちは、ひらきです。

未だ終息の目処が見えない新型コロナウィルス騒動。
(2020年6月末現在)

多くの業界が経済的ダメージを受けている中で、エンタメ業界の経済損失も計り知れません。

こんな状況の中で、エンタメ業界はどうやって乗り越えていくんだろう?

こんな疑問にお答えしていきます。

ぜひ最後までお読みください。

ひらき

【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら

「コロナ」エンタメ業界の経済損失、この状況をどう乗り越えていくか?

僕自身、ドラマ制作や舞台公演に携わっていますが、コロナの感染が拡大して2020年4月からはエンタメの業務がほとんど中止や延期となりました。

というのも芸能業界での作品づくりはがっつり3密状態・・。

真っ先に活動の自粛を飲んでも仕方がないのです。

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無料配信のYouTubeが経済を支える?

2018年頃から参入者が急激に増え、エンタメ業界に大きな影響を与えているのが〈YouTube〉です。

自分の生活の中で、YouTubeの存在は当たり前になっているのではないでしょうか?

もちろん僕も日頃YouTubeを楽しんでいます。

というかYouTubeのおかげでテレビを見る機会がほとんど無くなりました。

エンタメコンテンツはもちろん、近頃は情報収拾に役立てる人も急増しています。

しかしYouTubeは〝無料〟で楽しめるコンテンツです。

映画や劇場での観劇とは違い、いつでもどこでも楽しむことができます。

そうなってくると、視聴者の中には「エンタメは無料で楽しむことができるんだ」という意識が根付いてしまうわけです。

(僕は舞台興行も行なっているので、これは悩ましい問題です・・)

今回のコロナウィルス騒動で、ますますYouTubeの需要が高くなったエンタメ業界。

これからしばらくはYouTubeの普及が高まり、劇場や映画館といった入場料を必要とする興行ビジネスは残念ながら減少していくでしょうね・・。

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時代の変化として受け入れるのか

正直、日本のエンタメ業界に対する意識は他の諸外国に比べてかなり低いです。

これを読んでくださっている方、舞台演劇やミュージカルを観にいったことはありますか?

多くの方が「行ったことがない」と答えるかと思います。

それほど日本人はエンタメに対し興味関心が強くないのです。

その上、近年の若者のテレビ離れがエンタメ業界の経済のダウンを加速させています。

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そこに重なったコロナウィルス騒動・・。

多くのテレビ局や制作会社が業務停止となってしまいました。

この状況を乗り越えていくには「これも時代の変化」と受け止め、新しい考え方にシフトするしかないように感じます。

これまでのエンタメ業界の古い価値観を捨て、今の環境に適した作品づくりを心がけていかないと確実に日本のエンタメは崩壊します。

とくにテレビはもう終わりが近いのではないでしょうか。

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影響が出ているのはプレイヤーたちだけではない

今回のコロナウィルス騒動で、メディアに大きく取り沙汰されているのが「役者の出演業務の減少」です。

しかしそれ以上に経済的に大きな影響を出しているところがあります。

それを紹介していきます。

劇場やイベントの主催者側の影響・・

外出の自粛により、多くの劇場やイベント企画の企業が苦しめられました。

特に、東宝さんや劇団四季さんのように多くの役者さんやスタッフを社員として抱えている企業は収入が〝ゼロ〟になってしまうと、こうした方々に給料を支払うことが難しくなります。

まあ、これは他の企業も同じ影響を受けたかと思いますが。

集客を必要とする興行ビジネスは自粛が解除されない以上、売上をつくることが出来ません。

仮に興行の許可が発表されたところで、ソーシャルディスタンスを気にする人たちは劇場に足を運ぼうとしないでしょう。

劇場はがっつり〈3密〉の空間です。

お金を払って危険が伴う場所には行くはずがありませんよね。

まだしばらくは、少なくとも2020年内は舞台やイベントの興行収入は難しいでしょうね・・。

フリーランスで働くスタッフはピンチ・・

役者ももちろんそうですが、ドラマや映画といった映像作品や舞台興行に携わるスタッフの多くが実は〈フリーランス〉なのです。

テレビ局や制作会社で社員として働く人というは、基本的に現場にはほとんど来ません。

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なのでドラマ撮影や舞台が中止となってしまうと、フリーランスで働くスタッフの働き口がなくなってしまうのは当たり前の現象です。

正規雇用で働く社員と違って、どこの企業にも属さないフリーランスは収入の保証がされません。

ま、そのための持続化給付金といった制度があったわけですが・・。

これも審査対象がなかなか複雑で、受け取れる方とそうでない方が大きく分かれましたね。

フリーランスの働き方は、こうした環境の変化で一気に収入が〝ゼロ〟になってしまう可能性があります。

複数の収入源を確保したり、事業を学ぶなど常に対策を練っていかなければいけませんね。

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お弁当屋さんなどにも影響が・・

あまり知られていない大打撃を受けた業種が〈お弁当屋さん〉です。

「え、外食が出来ないからむしろ需要が増えたんじゃないの?」

なんて思うかもしれませんが、ドラマ制作や舞台興行なんてのはお弁当屋さんからしてみれば〝大口の顧客〟になります。

僕はドラマ制作も事業の一環として行なっていますが、基本的に撮影現場の食事というのは〝お弁当〟になります。

それも一回あたり50食前後。

多い時だと100食以上を頼む時もあります。

一食あたりの単価を800円だとして、100個頼むと8万円。

1ヶ月だと約240万円。(単純計算ですが)

ドラマ撮影を専門としたお弁当業者もあるので、撮影の現場が稼働しなくなってくるとこうしたところにもダメージが出てきます。

そのほかに、会議がリモートになった企業なんかも会議用のお弁当を発注することが減ったのではないでしょうか。

コロナによるお弁当屋さんの経営危機。

これはみなさんご存知でしたか。

【おわり】

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は『〈コロナ〉エンタメ業界の経済損失、この状況をどう乗り越えていくか』というテーマでお話させていただきました。

ぶっちゃけ、今のエンタメ業界はかなりピンチだと感じています。

それはすでに衰退しているテレビ業界をはじめ、日本人のエンタメに対する興味の減少。

そこに重なったコロナウィルス騒動。

規模の小さいイベント会社や芸能プロダクションは廃業に追いやられています。

僕の経営している芸能プロダクションK’sLinkも、売上が相当減少しました。

芸能界はいま大きく変化しなければいけない時代に入っています。

この環境に適応できないようでは、これからのエンタメ業界は生き残っていけないでしょうね。

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