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役者はどうやって「役作り」をするのか?役作りのための行動とは?

こんにちは、ひらきです。

役者を目指すなら「役作り」が必須です。

みなさんは「役作り」のためにどんなことを意識していますか?

役者って難しいよねー
いったいどうやって〈役作り〉をすればいいんだろう?

こんな風に思っている方はぜひ最後までお読みください。

今回は『役者はどうやって「役作り」をするのか?役作りのための行動とは?』というテーマでお話していきます。

ひらき

【プロフィール】
ひらき(@khiraki0201
芸能プロダクション/株式会社K’sLink代表取締役。
https://kslink.jp
10代から20代にかけて「芸能界で生きる」ためのノウハウを学び、30歳で起業。役者、アクション/スタント、ドラマ制作、舞台プロデュース、キャスティング、脚本や演出など幅広く活動中。
詳細や芸歴はこちら

・役者はなんのために役作りをするのか?
・役作りのためには何をすればいいのか?
・今の日本の役者業界の情勢とは?

役者はどうやって「役作り」をするのか?

役者を目指している方、こんな経験があるのではないでしょうか?

・台本の読み込みが甘い
・役作りが甘い
・勉強が足りない

なんて言われたこと。

もちろん僕も何度も言われてきました。

特に役者を目指したばかりの頃は「役作り」について認識が甘く、その作品の物語やキャラクターを深く理解することなく与えられた役をこなしていました。

ひらき
いま思えば「役作り」に対しものすごく甘く考えていました。
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そもそも役作りとは?

「役作り」とはまず台本の読み込み作業から始まります。そこから作品の世界観や監督の演出と照らし合わせ、役者が役に成り切るために演技や扮装をすること。

これが役作りとなります。

自分が演じる役柄のイメージや演技に対する基本方針を定め、時にはその役柄に合うように自分の風貌・体型をも変化させます。

これが「演じる」という上での基礎になっていきます。

没頭する役作り

中には役作りに没頭するあまり、寝食を忘れ、ひたすらに台本の読み込みと役柄のイメージづくりをする役者もいます。

役作りに対するリアリティを追求するために、体重の増量や減量、表情の変化、骨格の改造、筋力の増加などなど一般常識からは考えられない外見の構築改造を施す場合もあります。

場合によっては身体の整形手術や入れ墨、歯を抜いたりする役者さんもごく稀ですがいらっしゃいます。

有名な話だと、怪優と呼ばれた今は亡き「三國連太郎」さんは、当時33歳の時に老人の役作りで歯を10本も抜いたとあります。

しかも抜歯後に言った一言は「いい顔になったな〜」だったとか。

ひらき
まさに〝怪優〟ですね。

役作りをするための行動とは?

本題です。

「役作り」をするためにどんなことをすればいいのでしょうか?

もちろん人によって役作りの過程は異なると思いますが、「そもそも役作りがわからない」という方は参考にしてみてください。

台本の読み込み〜参考資料の読み込み

当たり前のことですが、作品の構築を学ぶ上で「台本上の時代背景や脚本家の物語の意図」が理解できなければ役作りなんて出来る訳がありません。

・その物語の時代背景はいつなのか?
・場所はどこなのか?
・どのような人間関係なのか?
ひらき
例えば物語の設定が幕末の京都ならば、当時の徳川政権について学び、当時の人々の生活について学び、当時の京都は一体どんなところだったのかについて徹底的に学ぶ。

また、登場人物が実在した人物ならばその人物について学ぶ。

例え架空の人物だったとしても文献に出てくるような歴史上の人物を参考にし、イメージを膨らまして自分のキャスティングされた人物と照らし合わせてみる。

まずは作品のバックボーン・時代背景を学ぶこと。

これが〈役作り〉のスタートです。

外見の構築

その役柄によっては演出側から見ためについて指示がある場合があります。

・髪型はこんな風にしてくれ
・髭を生やしてくれ
・もう少し太ってくれ

など。

また、指示がなくても自分のイメージする役柄に限りなく近づけなくてはいけません。

それによっては短時間の間に肉体改造もしなくてはならないんですよね。

ひらき
日本は役作りに対する時間がそれほど多くありません。
短い時間の中で外見も変える、これが結構大変なんです。
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身体の動かし方・喋り方・私生活を意識する

この記事を読んでくださっている役者を目指している方、これまでテレビや舞台に出演されて自分の友達や知人からこんなこと言われた経験はありませんか。

「〇〇君の芝居、〇〇君のままだったね」

ナチュラルな演技を求められた上でこれを言われるのは致し方ないですが、しっかりと役作りをした状態でもこんなことを言われてしまうと役者としてはショックですよね。

なぜこんなことを言われてしまったか。

ひらき
あなたのお客さんというのは普段のあなたの仕草や喋り方が自然と記憶として認識されています。つまり癖なんかがわかってしまっているんですね。それを芝居の中で普段と同じことをやってしまってはお客さんは気づいてしまうのです。

自分のことを全く知らない人だったらいいのですが、全員がそんなわけではありません。

役作りするには「普段自分がどのように動いてどのように喋っているのか」ここも理解しなくてはなりませんね。

それらを把握した上で普段の自分を取り除き、全く別の人物を演じなければなりません。

イメージする役柄のすべての行動を、意識しなければ〝役〟というのは作れません。

役者を目指すならとにかく読書をするべき

役者を志すのであれば、とにかく大量の本を読むことを心がけましょう。

役者の「役作り」とはイメージ力である。

と、先ほど言いましたね。

イメージ力とは「読書」から身につきます。

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本を読めば読むほどイメージ力というのは養われます。

そして役者として大事な「読解力」も同時に身につきます。

読解力+想像力(イメージ力)=表現力

これを理解していれば、役者にとって〝読書〟というのがどれだけ重要か分かるはずです。

日本の役者業界は時代遅れ?

ここで日本以外の映画作りに対する「役作り」のお話をしましょう。

アメリカ・ハリウッド俳優は映画一つの出演で何ヶ月もの「役作りの期間」を与えられます。その中で過剰な役作りを行い、理髪や大胆な体重の増減、肉大改造を施します。

また役柄のイメージを膨らませるため様々な書物を読み、参考資料を閲覧し、とにかく自身の役柄を作ることに膨大な時間を費やす。

しかし、日本での俳優はこの「役作り」に対する時間がなかなか設けられず、契約上にもその明記がありません。

日本はアメリカ映画と比べ、大々的な役作りをする役者が多くありません。

俳優の西田敏行さんは「役作りをする時間を与えてくれない。契約の中に、そのような時間を与えるという項目がないから」と、日本の映画制度の遅れを懸念しています。

ひらき

僕のブログ記事では度々お話していますが、確かに日本の役者業界はその仕事に対する拘束期間が短く、報酬(ギャラ)も安いです。

特にドラマ撮影は非常にタイトなスケジュールで撮影を行います。

そんな環境では確かに「役作り」に没頭する時間など限られてしまいます。

そんな中でも、我々はこの日本の役者業界を盛り上げていかなければならないのです。

【まとめ】役作りは土台、作品作りはチーム!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は『役者はどうやって「役作り」をするのか?役作りのための行動とは?』というテーマでお話させていただきました。

役者を目指す上でとても大切な役作り。

これができなかったら役者とは呼べません。

役に対する構築は人それぞれですが、その人の魅力を引き出すのは脚本であり監督の演出です。

ひらき
いくら役者が役作りの構築を頑張ったところで土台となるものがブレていたらいい作品は生み出せないんですよね。
「役者あっての作品」「作品あっての役者」そういう気持ちがあれば自ずと役者としてのモチベーションが上がって役作りにしてもその考え方が深くなります。

これを読んでくれている役者志望の方達とともに、日本の役者業界を盛り上げていきたいです。

少しでも参考になってくれたら嬉しいです。

↓よければこちらの記事も合わせてお読みください。

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ひらき(@khiraki0201

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